【官能小説】可愛い姪の味①
少女だった姪に女を感じたのはいつだっただろう。
玄関の高い窓のすすけた曇りガラスから、赤黒い日の夕日が奈津子の、はだけたブラウスと、磁器のようになめらかな首筋にあたって、妖艶な絵を浮きあがらせていた。
「……ああ、くはぁ……」
姪との長い接吻。
その唇をわきにずらし、息を吸いながら、ブラウス越しに乳房に触れている叔父、司の右手をそっと握って遠ざけた。
「じゃあ、おじ様……、もう遅くなっちゃうから……」
永久の別離を悲しむようで、それでいて何かに駆られて先を急ぐように
奈津子に、玄関の脇に置いておいた使い込んだ校章の入りの濃紺のバックと、
白い大きな布のバックを手にかけた。
ブラウスの肩を引っ張り、制服のブレザーの金ボタンをはめた。
いつもと違い、逃げるかのように帰ろうと司は感じたのか、慌てるように
「さっきのこと、考えておいてくれ」
と、ドアノブに手をかけている奈津子の背中に向かって言った。
奇妙にもニコリと笑って振り向いた奈津子は、それでも目を伏せながら
「考えとく……」
とだけ小声で応えた。
『さっきのこと』とはスケッチのために奈津子の裸体を見せてほしいといくことである。
じゃあ、といって出て行った奈津子は、振り向かず足早に、古めいた洋館の扉を閉め、鉄棚子をでていくと、坂を下り始めたあたりで、初めて後ろを向いた。
「とうとう、きょう……」
数時間前まで奈津子と叔父の司は、男と女の関係であった。
奈津子は処女ではなかった。
ボーイフレンドとすでに性の悦びを分かち合うまでになっていた。
叔父とのセックスで、奈津子は積極的であった。
奈津子は、大好きな叔父を相手に、夢中で快楽を貪った。
それに応えるように、いつもの物静かな叔父は、乱暴なほどに奈津子を扱った。
「おじ様。この窓から見るお庭の風景、私好き。庭木の手入れなんかもおじ様がやることもあるんでしょう」
「ああ…」
背後から応えた叔父の手がブレザーを着た奈津子の肩にのった。
奈津子は、それが何を意味するのかすぐにわかった。
「奈津子…」
肩越しにのぞき込むように叔父の口が、奈津子の唇を吸う。
すっきりと通った奈津子の鼻筋を、叔父の鼻は乗りこえるようにしながら、奈津子の匂いを嗅いだ。
「やぁ…ん…ん」
奈津子は斜めに叔父を見て、そのまま二人は舌を絡め合った。
叔父は奈津子の両肩を抱えていたが、絹糸のような艶のある髪を、自分の指に巻いている。
奈津子は、繊細で人形のような細長い指を器用に動かして、叔父の耳元の髪に突っ込んで、頬を静かに挟み込んだ。
「は、はあ、はあ…」
「奈津子は感じやすいんだな」
奈津子は数分の接吻で、股間が熱くなってきているのを自覚した。
「こんなころじゃ…、ひとに見られるわ」
「大丈夫、庭先のみちは行き止まりだ。だれも来やしない」
司の舌は頬から、首筋に降りてきている。
奈津子は、司の頭を抱えながら、制服のブレザーを脱いで、床に落とした。

